調べによると、単語の使用頻度ベスト・テンに入る動詞はそれぞれ“是”“有”“在”と言われています。
1)“是”
A+“是”+B AはBだ
意味上、“是”は=と同じと考えても良いです。主語について判断を下します。
ただし、A“是”Bを日本語で「AはBだ」と説明すると、つぎのような誤解を招きやすいです。
✖苹果是好吃。
日本語の「りんごが美味しいです。」から“是”を使ってしまいますが、間違っています。
“是”の前後のAとBともに名詞です。
2)“是…的”
次の会話を見ましょう
A:田中去哪儿了?
B:他去美国了。
A君は田中君がいないことに気づき、どこに行ったのと聞いて、知っているBさんがアメリカに行ったと教えています。注意してください。ここで田中君がどこに行ったのというのが新しい情報だから、文末には“了”です。
田中君がアメリカに行ったことを知ったA君はさらに知りたいことがあって、引き続けて聞きます。
A:他是什么时候去的?
B:他是昨天去的。
ここではもう“了”ではなく、“是・・・的”構文を使っています。
このように、すでに行われたことについて、さらに「いつ、どこで、だれと、どうやって」などの情報を確認する場合、“是・・・的”構文を使います。
特徴
・“是…的”構文は必ず過去形です。
・“是”は省略することができますが、後ろの“的”は省略できません。
・目的語をもつ場合、
他是什么时候去的美国? 彼はいつアメリカに行ったのですか。
他是什么时候去美国的? 彼はいつアメリカに行ったのですか。
どっちでもOKです。
3)“有”と”在”
両方とも「いる・ある」と日本語に訳します、組み立てはちょうど対称的です。
場所+“有”+物・人 「・・・に・・・がある・いる」
物・人+“在”+場所 「・・・が・・・にある・いる」
ポイント
“有”の主語は「場所語」、“在”は逆に「場所語」が目的後になります。
“有”の「物・人」は不特定で、 “在”の「物・人」は逆に特定です。
教室里有一个学生。 教室に一人の学生がいます。
✖教室里有田中。
田中在教室里。 田中さんは教室にいます。
✖一个学生在教室里。
「特定」:明確に限定できる。 よくある表現は:“这台电脑”、 “他”、“小刘”…
「不特定」:明確に限定できない。よくある表現は“一个苹果”のように名詞の前に数量詞をつけます。
*場所語
日本語では「場所語」を「に」で表します。
中国では?場所語の後ろに“里”“中”“下”などをつけて、「場所語」というのを表します。
田中在教室里。 田中さんは教室にいます。
ただし、もともと場所性を含む名詞はそういったものを付けても、つけなくてもいいです。
例えば、“学校”“图书馆”“车站”“咖啡馆”
“桌子”“书包”“冰箱”など「場所性」がはっきりしていない名詞はつけます。
桌子上有一本杂志。 机に雑誌一冊があります。
啤酒在冰箱里。 ビールは冷蔵庫にあります。